Amazonが開発した、クラウドで動作するAI(人工知能)音声アシスタントである『Alexa(アレクサ)』を簡単に解説。対応商品にはAmazon Echo(アマゾン・エコー)等があります。Alexaを通じて具体的に出来ることや、Alexa Skills(アレクサ・スキル)とは何なのかについても解説。
目次でサクッと理解
AmazonのAlexa(アレクサ)とは何か?
Alexa(アレクサ)とはAmazonが開発した音声認識機能のことです。Alexaに対応していてインターネットに接続された物であれば、基本的に「アレクサ」と声を発して次に何かしてほしいことを言えばその通りにしてくれます。
日本のAmazonで既に発売されているAIスピーカー「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」などはAlexaに対応しており、こういったAIスピーカーと会話することで音楽を掛けたり、買いたい商品を注文したりといったことが声だけで操作することが可能になります。いわゆる「ハンズフリー」で様々なことが出来るようになるのです。
技術的にはAlexaはクラウド(サーバー)で動作しています。Alexaが受け取った音声はクラウドに送られ、音声を文字に変換し、Alexa Skill(アレクサ・スキル)と呼ばれるプログラムによって文章を処理しユーザーの求めることを実行。その後でデバイスから音声を出すことで結果を返します。
Alexa Skill(アレクサ・スキル)とは?
「Alexa Skill(アレクサ・スキル)」はクラウド内にて実行されるプログラム、またはアプリのようなもので、これを通じて基本機能とは別に様々な機能を追加できるようになります。
審査を経て一般公開されているAlexa Skillsは、アメリカのAmazonのAlexa Skills Storeにて既に5,000個以上は利用可能になっています。
日本の場合だとEchoシリーズ発売時点だと少なかったのですが、今では爆発的にAlexaスキルが増えています。Amazonで日本のAlexaスキルを確認できますので、少し覗いてみてはいかがでしょうか。
Alexaスキルは誰でも自由に開発と実行ができます。日本国内でも面白いスキルとして、初音ミクが歌を歌うスキル「Hey MIKU!」や「ピカチュウトーク」が話題になりました。
実用的なスキルとしてはラジオが聴ける「radiko.jp」や、リアルタイムで株価を確認できる「株価情報 by 野村證券」、ポモドーロテクニック的なタイマーの「集中タイム」などがあります。
Alexaの機能で出来ること
Alexaが出来ることは大まかに分けて以下の三つに分けられます。
- 商品の注文
- 音の再生(音楽を聞く、文章を読み上げる)
- スマートホームデバイス(IoTデバイス)などの家電、スマホアプリ、車など機器の操作
具体的には、Alexaに対応したスピーカー「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」等に声を掛けるだけで下記のことが可能となります。
- 欲しい商品をアマゾンで注文できる
- 照明のスイッチのオン・オフ
- Bluetooth接続で、スマホで再生している音をスピーカーで再生できる
- 指定した曲を聞ける
- Amazon MusicやSpotifyなどの音楽聞き放題のサービスを通して、ジャズなど指定したジャンルの曲やラジオを流せる
- ニュース・天気予報・渋滞情報について教えてくれる
- ショッピングリストに買いたい物(タスク)を追加して、スマホアプリで後で確認できる
- アラームを簡単に設定
- オーディオブックを聞ける
- ピザを注文できる
- レシピを聞きながら料理を作る
- 現在の株価を聞く
- ツイッターの最新タイムラインを聞く
- Wikipediaの要約を読み上げてもらう
- Kindle本の文章を読み上げてくれる
- ジョークを喋ってくれる
- ガレージの開け閉め
- 車のドアの施錠
- 車のエンジンの起動・停止
- 定形アクションを設定すれば、いつも使う機能をまとめて実行できる
これらはAlexaのできる一部のことでしかなく、Alexaと連係させるためのプログラム「Alexa Skill」によって今後もさらに増えていくでしょう。
車のエンジンをAlexaで操作したりするのはAlexaに対応した車のみ(現在はFordのみ)に行えることですが、Alexaに対応する車や機器も増えていくと考えられています。
Alexaはビジネスやマーケティングの分野でも利用され始めてきています。Datorama(デートラマ)という会社は、データを素早く知るためにAlexaと自社のサービスを連携させるといったことをしています。
「Alexa」へは「Ask Datorama」と話してから、質問します。
例えば:
Q: 「”Ask Datorama: 先週、もっともクリック数の多かったキャンペーンは?」
A: 「『ホリデイ・フリー・シッピング』で8,000クリックです」こちらはマーケティングの実績に関するレポートを要求しています。
Q: 「”Ask Datorama: 当四半期でROIがもっとも良かったキャンペーンの分析結果を送って」
A: 「質問の可視化レポートはメール送信しました。すぐ手元に届きます」
Alexaに対応した代表的な商品の一覧
商品名 | 価格 |
---|---|
Echo Dot | 5,980円 |
Echo | 11,980円 |
Echo Plus | 17,980円 |
Echo Spot | 14,980円 |
Fire TVシリーズ(米国ではAlexaに対応済み) | 4,980〜8,980円 |
Fireタブレット(米国ではAlexaに対応済み) | 5,980〜15,980円 |
最後に:AlexaアプリじゃAIの利用価値は分からない!
Alexaを実生活の中で使ってみたいなら、まずはAIスピーカーから始めてみるのが得策です。なぜならその便利さに確実に気付くはずだからです。
iOS・Androidに対応したAlexaアプリではAlexaを何となく試すことはできますが、実生活に役に立つかどうかと言えば微妙です。
AIスピーカーであるEcho DotやEchoなら、Amazonプライム会員であるなら気軽に雰囲気の良い音楽を流せますし、お気に入りのニュースサイトのフラッシュニュースを速攻で聞けます。「アレクサ、〇〇して」と声を掛けるだけで。
Alexaアプリだとこうはいきません。AlexaアプリでAlexaと話すには、まずはスマートフォンを手に持って、次にAlexaアプリを開いて、そしてボタンを押して…とかなり手間がかかります。
なので本格的にAlexaを使ってみたい、試してみたいと思うならまずはAIスピーカーから入ってみるのが一番手っ取り早いわけです。
「AIスピーカー?絶対に使わないでしょ」と最初は思っていたのですが、AIスピーカーというものは「使ってみないとその価値が分からないデバイス」です。
まずは自分の生活の中にAIスピーカーを取り込まないと、AIスピーカーの利用価値を一生知らないままで死んでしまいますよ…。
Echo Dotなら一番安くて5,980円です。たった5,980円で未来の技術を実生活の中で活かすことができます。コスパは最高クラスです。
Echoシリーズの選び方や注意点に関しては以下の記事で解説しています↓