バークレイが2018年7月末発売するパワーベイト・マックスセント(PowerBait MaxScent)シリーズをオカッパリのバス釣りで使った正直な感想やレビュー。転売屋を介さずに確実に購入する方法や、良い点や悪い点など。ブラックバスの反応は良い時もあれば、全く無視することもありました。
バークレイのマックスセント(MaxScent)はとても臭いワームで、ワーム自体に餌っぽい汁が染み付いています。バスプロのキムケン(木村建太)も愛用しているワームで、バークレイの公式サイトの記述では「アメリカのトーナメント市場を席巻中!!!」とものすごく煽っています。
ワーム自体はガルプとパワーベイトの良いとこどりで、素材に染み込んでいるのは水溶性の臭い液体。ワームの柔らかさはプラスチックと同等なので、水中でもちゃんとアクションします。
実際にマックスセントをバス釣りで使ってみました。結論を言うと53cmくらいのデカバスがあっけなく釣れてしまいました。
匂い付きのワームは、一度の釣りで匂いがほとんど消えてしまうイメージがあったのですが、マックスセントの場合は釣りが終わった後でもワームから匂いがプンプンします。一日中使ってもこれだけ臭いのは、匂い付きのワームの中では最強クラスではないでしょうか。
目次でサクッと理解
マックスセントの特徴
マックスセントシリーズの重さ・定価・種類
定価(税抜) | 自重 | 長さ | 1パックあたりの個数 | |
---|---|---|---|---|
キングテール | 980円 | 12g | 8インチ | 6個 |
ヒットワーム | 980円 | 4.5インチ | 10個 | |
ディワーム | 980円 | 5.5インチ | 10個 | |
ザ・ジェネラル(日本発売未定) | $6.99 | 9.5g | 5インチ | 8個 |
クリーチャーホッグ(日本発売未定) | $6.99 | 4インチ | 8個 | |
フラットノーズミノー(日本発売未定) | $6.99 | 4インチ | 10個 | |
ランチワーム(日本発売未定) | $6.99 | 6インチ | 10個 | |
ミーティーチャンク(日本発売未定) | $6.99 | 3インチ | 6個 |
自重は後日記載します。アメリカだと6.99ドル(約770円)ですが、日本で発売するとなると980円になるんですね。
マックスセントの匂いはツバが乾いた時の3倍クサイ
マックスセントは臭いです。生唾が乾いた匂いの3倍くらい臭くて、拡散力があります。小さな個室でパッケージを開けばその部屋は地獄と化します。
決して美味しそうな料理の匂いではなくて、純粋に臭いわけでもなくて、普段嗅がないような異臭という感じ。一度嗅いでしまうと6時間くらいは鼻に匂いが残るというか、匂いを頭の中で勝手に再現してしまいます。
普通のワーム並に柔らかい
マックスセントの柔らかさは普通のワームと同じくらいです。強度も同程度。
マックスセントのおすすめの使い方
キングテールは12グラムもあるので、ヘビーなベイトタックルでも十分飛距離がでます。重り付きのフックを付けたり、テキサスリグとして使うのがさらに飛距離が出て良いと思います。
また、キングテールはすり抜け性も高く、水草で一杯の野池でも臆せず扱えるので、個人的に一番のお気に入りです。
次にお気に入りなのはストレートワームで5インチのザ・ジェネラル。ワッキーでもノーシンカーでも何でも使えます。スピニングで使いたかったら適当な長さに切ってやればいいでしょう。
クリーチャーホッグはブルフラット3.8インチ的に使えます。直リグで使うことが多く、ボトムバンピングをしてやれば通り過ぎたブラックバスも振り向いてくれます。
マックスセントを使っても必ず釣れるわけではない
「マックスセントがあれば絶対にブラックバスを釣れます」と言う人がいれば、まずはその人の発言を疑いましょう。この世に絶対はありません。
マックスセントを使っても釣れないパターンがあります。それはブラックバスにこちらの存在がバレている状態です。人間が近くにいることになんとなく気づいてはいるけれども、一定の場所に留まっている時はまず無理でした。
あくまでも体感ですが、逆にこちらの存在がバレていない時はマックスセントを食ってくる可能性が他のワームよりも高い気がします。
マックスセントのキングテールを初めて使った日に、ブルフラット4.8インチとどちらが釣れるのかサイトフィッシング(魚を目で確認して釣ること)で釣り比べてみました。どちらもブラックバスの目の前にフォールさせてボトムに着底させて検証。
ブルフラット4.8インチでも釣れましたが、ブルフラットの場合はブラックバスに食べられる直前に少しアクションをしてやらないと食いませんでした。
しかしマックスセントのキングテールの場合、フォールアクションをしっかり見せた上で着底させた後は何もアクションしなくてもブラックバスは「はむはむ」と何度か口を動かしてバイトしてきました。そして何と言っても、ワームを吐かずに自然に捕食する感じで食ってきました。
まだその野池ではマックスセントが使われていないせいか、ブラックバスはマックスセントのキングテールに対して興味津々という感じでした。
なので、あまりにもマックスセント等の匂い付きのワームが使われてしまうと、逆に慣れてしまって釣れなくなるのかもしれません。
マックスセントは密閉容器で保管しよう
マックスセントはワーム自体に臭い汁が溜まっている状態なので、汁がこぼれないケースに入れるのがベストです。
釣りが終わった後はフックを外し、釣りに行く時は事前にフックを刺した方が効率的に釣りができます。ただしフックはパイルドライバーなどコークスクリューワームキーパーが付いている物よりも、普通のオフセットフック等の方がワームの持ちが良いです。
コークスクリューワームキーパー付きのフックだと、一度ブラックバスを釣った後にワームをキャストすると、そのままワームだけぶっ飛んでいくことが起きることがあります。
何度も同じワームを使うならコークスクリューワームキーパー付きのフックは使わないでおくか、一度刺して抜いてしまったら以降はオフセットフックを使用するのがいいでしょう
釣りが終わった後は、ワームを洗浄せずに密閉容器にワームを入れ、その容器にガルプの汁を少し入れて臭い匂いを軽く染み込ませるのがいいです。マックスセントのワームは放置していても乾燥しないそうですが、乾燥を防ぐためにも「ガルプ!アライブ!リチャージジュース」を付けておいたほうが無難です。
最後に:マックスセントは最終手段
自分が通っている野池は連日釣り人が訪れる超ハイプレッシャー野池です。新しいワームを試してもまず釣れません。5時間釣りをして1匹釣れれば上出来な方です。
そんな超ハイプレッシャー野池で、釣りを開始してから約30分で50UPが釣れてしまったので、衝撃が走りました。
はっきり言ってマックスセントに対する信頼度は高いです。ただ、一度ワームを手で持ってしまうと手に匂いが付いてしまいますし、取り扱いがやや面倒なワームです。
マックスセントに「釣れる」以外の利点があるとすれば「マックスセントで釣れないならしょうがない」と諦めることができることでしょう。
逆にマックスセントを使ってしまうと、「マックスセントを使う=卑怯」という図式が自分の中で出来てしまうかもしれません。私はそうなってしまったので、マックスセントを使う時は「本当に釣りたい時」だけになりました。
マックスセントはとてつもない実釣能力を持っていると言いたいところですが、マックスセントでも釣れないパターンがあることを留意しつつ、釣れない時の最終手段として常にバッグに忍ばせておくのがいいと思います。
とりあえず密閉容器と「ガルプ!アライブ!リチャージジュース」はほぼ必須だと思います…。密閉容器はメイホウの物であれば間違いないです。
アメリカのトーナメントで活躍中のキムケンもベタ褒めのマックスセント。使ってみれば世界が変わりますよ…!
誰にも教えたくない、マックスセントを確実に購入する方法
近くの釣具屋にマックスセントが置いてない?それならAmazon.comかtacklewarehouse.comで個人輸入しちゃいましょう。国内未発売のマックスセントが簡単に買えますよ〜!
ただし、購入金額は1万円以内に抑えましょう。1万円以上だと関税を余分に払う必要があるので。
個人的におすすめなのがAmazon.comです。マックスセントが異常に安く販売されている場合があります。それに日本までの送料も良心的で、一番遅い便を選んでもサイトの表記よりも比較的はやく到着します。
ちなみに、私はキングテールを4.44ドル、ディワームを4.17ドル、フラットノーズミノーを2.85ドルで買えました。(他のワームは定価か、定価よりも少し高く購入)
面倒な人は普通に日本のネット通販で買えばいいと思います。楽天とかなら普通に在庫あります。