Fire HD 8 Plusは絶対購入すべきではない【レビュー】

Amazonで2020年6月に発売された第10世代目のFire HD 8 Plusは片手で持つには少し重いのでそこだけは注意。家族みんなで使うタブレットとしてはアリ。スタンドとアレクサを同時利用する使い方ならもっとアリ。画質や発色の悪さを許容できて、とにかく安いタブレットが欲しいなら選択肢の一つとして考えた方がいいかもしれませんが…。

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“ちょっとだけ”重い

「絶対購入すべきではない」…とは言いましたがもちろん条件付きで。先に「家族みんなで使うならアリ」とだけ言っておきます。

まず、初めてFire HD 8 Plusを持った感想は「ちょっと重い」。なんというか地味に重たく感じるのです。

Fire HD 8 Plus

Fire HD 8 Plus

Fire HD 8 Plusの裏面

Fire HD 8 Plusの裏面

「物凄く重たい!やってらんない!」と怒るような重さではなく、本当に地味に重たい。ちょっとだけ、ちょっとだけなんです。

でもこの「ちょっとだけの重さ」がFire HD 8 Plusを全力でおすすめできない理由です。いくらコスパが高かろうとも。

重さを測ったら349.5gでした。約350gの板状の物体を片手で持つと重く感じるのですね。当たり前ですが両手で持つと負荷が分散されるので多少楽になります。

この「少しだけ重い」という感覚のせいで、あまり使いたくない気持ちになってきます。慣れれば全然大丈夫かと思いますが、このほんの少しの重さのせいで良い体験が得られにくくなっているように感じます。

ただこのFire HD 8 Plus、厚さも少しありますがそこに関してはそれほど気になりません。厚さのおかげで丈夫さが感じられてそこだけはちょっと安心感を覚えます。

ちょっと厚め

ちょっと厚め

動作は及第点

動作は前モデルより少しだけマシになってます。もちろん、iPhone 11等の最新スマートフォンと比べたら動作の速さは明らかに遅いです。

Fire HD 8 Plusがめちゃくちゃダメというわけではありませんが、Amazonで商品を探したくてもページの表示速度は最新スマートフォン(少なくとも2018年以降に発売された物)よりかは劣ります。これは留意しておくべき点でしょう。

標準搭載のSilkブラウザでウィキペディアを開いたところ。最新スマホよりは表示スピードが遅いですが全然サクサク使えます

標準搭載のSilkブラウザでウィキペディアを開いたところ。最新スマホよりは表示スピードが遅いですが全然サクサク使えます

Amazonで商品を探しているところ

Amazonで商品を探しているところ

ゲームも普通にできました。無料アプリとして提供されているモンスターストライクをダウンロードしてみましたが、一度もカクつくことなく動作しました。

安定して遊べたのはFire HD 8 Plusがゲームモードに対応しているからでしょうか。

Amazonで提供されているゲームやアプリ。Google Play導入でもっと多くのゲームで遊べるはず

Amazonで提供されているゲームやアプリ。Google Play導入でもっと多くのゲームで遊べるはず

画質は価格相応

スマートフォンよりも画面は広いのでミニテレビ的な使い方ならアリだと思います。ただし解像度は「1280 x 800 (189ppi)」となっており、プライムビデオやYouTubeを視聴する際に画質の悪さが気になるかもしれません。

YouTubeアプリで動画を視聴(横向き)

YouTubeアプリで動画を視聴(横向き)

※全画面表示も可能です。

YouTubeアプリで動画を視聴(縦向き)

YouTubeアプリで動画を視聴(縦向き)

断言しておきますが有機ELと比べたら発色は悪いです。有機ELディスプレイが搭載されたスマートフォンを普段利用している人は気になるかも。

あくまでも「超コスパの高いタブレット」という位置づけだと思うので、この辺も考慮しておくべきです。

カメラは良くなってきてる?

Fire HD 8 Plusで本格的に写真を撮るのはやめておいた方がいいでしょう。スマートフォンで撮った方が遥かに良い写真が撮れます。

ただ、一応撮れるレベルではあります。ビデオ撮影も可能です(720pHDビデオ)。撮った写真等はプライム会員であればプライムフォトへバックアップされ、PCのブラウザから写真やビデオをダウンロードできたりします。

※以下の写真は画質を調整してあります。実際はもっと良い画質です。

Fire HD 8 Plusで撮影(ズーム無し)

Fire HD 8 Plusで撮影(ズーム無し)

Fire HD 8 Plusで撮影(ズーム最大)

Fire HD 8 Plusで撮影(ズーム最大)

Fire HD 8 Plusのリアカメラで撮った写真の情報。解像度は1200x1600となっています

Fire HD 8 Plusのリアカメラで撮った写真の情報。ファイルの大きさは1.2MBほど。解像度は1200×1600となっています

アレクサは便利かも

このFire HD 8 Plus、AIのアレクサに対応しています。例えばプライムビデオを視聴している時に「アレクサ、ストップ」と言えば動画が一時停止します。もちろん「アレクサ、再生して」と言えば再開します。

プライムビデオで見放題な映像作品

プライムビデオで見放題な映像作品

確かにFire HD 8 Plusは片手で持つには少し重いですし画質や発色も良いとは言えませんが、使いようによっては化けるデバイスかもしれません。

プライムミュージックもハンズフリー(喋るだけ)で操作できます

プライムミュージックもハンズフリー(喋るだけ)で操作できます

Showモードとしても使えます(要設定)

Showモードとしても使えます(要設定)

スタンドが欲しくなる

個人的に強く感じたのは「スタンドの必要性」。スタンドがあればわざわざ持つ必要もありません。そして画面が真っ暗な状態(スリープ状態)でも「アレクサ」と言えばFire HD 8 Plusが反応します。

スタンドとアレクサの機能を使えばタブレットがスピーカーとして使えますし、プライムミュージックとの相性も抜群です。ただ、より高音質を求めるならEcho Studio等のAIスピーカーを買うべきでしょう。

スピーカーは二つあります(Dolby Atmos対応のデュアルステレオスピーカー)

スピーカーは二つあります(Dolby Atmos対応のデュアルステレオスピーカー)

なお、Fire HD 8 Plus専用のワイヤレス充電スタンドが発売されています。Fire HD 8 Plusを購入したらほぼ確実にスタンドが欲しくなると思いますが、代わりとなる格安の商品が出回る可能性もあるので、本当に必要になるまで買わなくていいと思います。

最後に:本当に買うべきかちゃんと考えよう

Amazonのプライム会員であれば、Amazonが提供しているプライムビデオやプライムミュージックで映画や音楽が楽しみ放題となります。そしてFire HD 8 Plusがあればネットがある場所ならどこでもプライム会員の恩恵が受けられます。

ただ前述したように片手で持つには少し重かったり、画質や発色が良くなかったりします。あと、画面を付けた時にAmazonの広告が表示されます。(Amazonコインの課金を促す広告がやたら出る)

画面を付けると広告がバーンと表示されます

画面を付けると広告がバーンと表示されます

しかし、11,980円で買える32GBのタブレットとしてはギリギリ合格と言えるでしょう。「ちょっとだけ画面の広いデバイスで調べ物してみよう」という場面では便利ですし、そういった場面はそこそこ多いはずです。

ただKindle本を読むなら、Fire HD 8 Plusよりも遥かに軽いKindle PaperwhiteかKindleを購入するのを推奨します。Kindle PaperwhiteとFire HD 8 Plusを片手で持ち比べしてみましたが、腕や手に掛る負担は雲泥の差です。

つまるところFire HD 8 Plusは、

  • とにかくタブレットが欲しい
  • 安さを重要視する
  • ある程度サクサク動作すればいい

といった人には向いています。

個人的には家族みんなで使うならアリとは思っています。(みんなが集まるリビングに一応置くイメージ