Shure(シュア)から2017年10月13日に発売されるBluetooth対応の高遮音性ワイヤレスイヤホンの「SE215 Special Edition WIRELESS(SE215 SPE BT1)」「SE215 Wireless(SE215 BT1)」「SE112 WIRELESS(SE112 BT1)」を他社製品と比較し紹介。Bluetooth対応ケーブル「RMCE-BT1」についても。(Photo:Yutaka Tsutano)
目次でサクッと理解
Shureの無線イヤホンはどんな商品なのか
Shureからは既に有線イヤホンの「SE215 Special Edition」「SE215」「SE112」が発売されています。Shureから発売されるBluetooth対応の無線イヤホンはこれらのイヤホンを元にBluetoothに対応した物です。
「RMCE-BT1 BLUETOOTH アクセサリーケーブル」とShureの有線イヤホンがあれば無線化が可能です。既にShureの有線イヤホンを持っている人は「RMCE-BT1」を選ぶのがいいかもしれません。「RMCE-BT1」に対応しているイヤホン(太字)は以下の通り。
SE高遮音性イヤホン用リモート+マイク搭載ワイヤレスイヤホン アクセサリーケーブル。SE215、SE215 Special Edition、SE315、SE425、SE535、SE535 Special Edition、SE846、SE215-BT1、SE215-Special-Edition-BT1に対応
MMCXコネクターのBluetooth®対応通信ケーブルで、着脱式ケーブル採用のShure高遮音性イヤホンに使用可能。ワイヤレスで長時間のリスニングを楽しむことができます
引用:Shure シュア | RMCE-BT1 BLUETOOTH® アクセサリーケーブル
発売日と価格
発売日はいずれも2017年10月13日。2017年9月27日時点では「SE215 Special Edition WIRELESS」の実売価格は不明。発売日前後で判明すると思われます。
実売価格 | |
---|---|
SE112 WIRELESS | 13,824円 |
SE215 WIRELESS | 19,850円 |
SE215 Special Edition WIRELESS | 不明 |
「SE215 Special Edition WIRELESS」と「SE215 Wireless」の違い
ワイヤレスではない「SE215 Special Edition」の方が「SE215」よりも最低再生周波数帯域が1Hz低いです。そのため、「SE215 Special Edition WIRELESS」の方が「SE215 Wireless」よりもクリアな音が出ると考えられます。
SE215よりもSPEの方が高音が立って聞こえます。
どちらもベースを中心に低音が強い機種なのですが、SPEの方がより賑やかな印象です。傾向としてはベーシストに好まれるのが無印、ギタリスト・ボーカルはSPEを好むことが多かったです。SPEの方がロックなど楽しいと感じましたが、聴き疲れしないのは無印かなと思います。
この二点に関してはジャンルにより違いもありますが、個人の趣味の部分が大きいかと思います。ただ、アニソンならSPEかなぁと主観では思います。 女性ボーカルが引き立つのもSPEな気がします。
音重視なら「SE215 Special Edition WIRELESS」を選んだ方が幸せになれるかもしれません。
特徴
「SE215 Special Edition WIRELESS」「SE215 Wireless」「SE112 WIRELESS」の共通している特徴は大まかに以下の通り。
- 強化された低域を伴う鮮明なサウンドを持ち運びしやすく
- 装着性の良い快適な高遮音性イヤパッドが周囲の騒音を最大37dBまで遮断。長時間のリスニングでも疲れません
- Bluetooth 4.1は、殆どの携帯電話、ノートパソコン、タブレットと接続可能。最大8時間までのバッテリー持続時間と約10メートルまでの最大通信距離
- マルチポイントペアリングにより2つの機器とのペアリングが可能で、自宅で使用する場合や通勤で持ち運ぶ際にも複数のソースとメディアタイプの切り替えが容易
- 指先ですべてをコントロール。3ボタンのリモート+マイクにより、通話、ボイスコマンド、その他音声作動のアプリのコントロールが可能
- エルゴノミックなイヤホンは個々に異なる耳の形にフィットするようにデザイン
- ワイヤーフォームフィット機能付きケーブルで耳の後ろにケーブルを掛けることができ、安定したフィット感を提供
- 最適化されたノズル角度で快適に耳にフィット
- 付属のジッパー付きキャリングポーチは、毎日の持ち運びによるダメージを防止
- 装着用クリップにより、エクササイズや移動中もケーブルを固定。紛失も防ぎます
- ブラックケーブル
- 最大10メートルの通信距離とリモート+マイクのハンズフリーコントロール機能
- 1回の充電で最大8時間の連続使用が可能
Bluetooth 4.1のおかげで10メートルまではスマホなどのデバイスと離れていても音が鳴ります。机にiPhoneを置き、イヤホンを付けながらトイレに行けるのはかなり良いですね。無線イヤホンなので有線と違ってケーブルが汚れる確率も下がります。
あと、2年間保証してくれるのは心強いですね。
オーディオテクニカと性能(スペック)を比較してみる
参考程度にオーディオテクニカのBluetooth対応ワイヤレスイヤホン「ATH-CKR75BT」とShureの「SE215 BT1」を比べてみます。
SE215 BT1 | ATH-CKR75BT | |
---|---|---|
発売日 | 2017年10月13日 | 2017年06月23日 |
実売価格 | 19,850円 | 14,462円 |
Bluetooth | 4.1 | 4.1 |
感度 | 107 dB | 108 dB |
インピーダンス | 17 Ω | 19 Ω |
再生周波数帯域 | 22〜17,500Hz | 5~40,000Hz |
充電時間 | 不明 | 約3時間 |
バッテリー持続時間 | 最大8時間 | 約7時間 |
再生周波数帯域はオーディオテクニカの「ATH-CKR75BT」の方が幅が広く、低音も高音も聞き取れそうですが、人間の可聴域(聞き取れる周波数の範囲)は20Hz〜20,000Hzしかないので、あまり気にするところではないかもしれません。
インピーダンスも両者ともにそれほど差はありません。なお、インピーダンスが大きいほどノイズが少なくなると言われています。
Shureのイヤホンは「シュア掛け」と呼ばれる独自の取り付け方があります。
「どうせならシュア掛けの良さを体験してみたい」あるいは「シュア掛けじゃなきゃ絶対イヤだ」という人はShureのワイヤレスイヤホンがいいのではないでしょうか。
迷ったらオーディオテクニカもアリ
これは個人的な感想ですが、高音質を求めるならオーディオテクニカを選んでおけばまず間違いありません。ただしこれは有線イヤホンに限ります。ワイヤレスイヤホンだとやはり有線イヤホンよりも音質が劣ってしまっているのが現状です。
しかしオーディオテクニカなら無線なのにも関わらずある程度の音質を確保してくれます。「Shureがいいのかな…やっぱりオーディオテクニカかな…?」と迷っているなら、オーディオテクニカも選択肢に入れた方がいいかもしれません。
ちなみにオーディオテクニカの場合、型番の数字が大きいほど価格が高く、音質も良くなります。例えば今回紹介したオーディオテクニカのワイヤレスイヤホン「ATH-CKR75BT(実売価格は15500円)」には下位機種の「ATH-CKR55BT(実売価格は10670円)」と「ATH-CKR35BT(実売価格は5800円)」があります。
オーディオテクニカのイヤホンは値段相応(あるいはそれ以上)の音質を届けてくれるので非常に分かりやすいです。