ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal,WSJ)を日本語で読むことのメリットやデメリットについて解説。日経新聞等の大手新聞社の電子版との月額料金(価格)を比較。WSJデジタル版ならiPhone・AndroidのスマホやiPad(タブレット)でもニュースを確認可能。
目次でサクッと理解
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版とは?
「ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)」はダウ・ジョーンズ社(Dow Jones)が出版している新聞のことで、アメリカ国内で一番影響力のあるメディアと言われています。
金融や経済にはもちろんのこと、シリコンバレーの情報などITにも強く、最新ガジェットのレビューも掲載されています。ダウ・ジョーンズ社が発行していてサイトでも読めるバロンズはアメリカで最も有名な投資週刊誌の一つであり、金融業界人や機関投資家には必読とされています。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版に掲載されている、最新ガジェットのレビュー。
出典:http://jp.wsj.com/articles/SB11677208751388613819604582512160604251738
『ウォール・ストリート・ジャーナル日本版』は日本国内の新聞社が運営するニュースサイトとは違い、主に経済大国アメリカに関連する記事が多く、海外の質の高い情報を日本語で読めることもあって、世界の情勢を知る上で非常に重宝します。
そんなウォール・ストリート・ジャーナル日本版ですが、お金を払わずに全ての記事が読めるというわけではありません。無料で読み続けようとしてもどうしても有料記事にぶちあたってしまい、「これも有料か…」と悔しい思いをしてしまうことでしょう。
だからといって他のニュースサイトで似たような記事を探しても、その願いはほとんど叶いません。なぜならウォール・ストリート・ジャーナル日本版には独自の目線から語られる記事が多く、それこそがウォール・ストリート・ジャーナル日本版の強みだからです。
どんな人が読むのがおすすめか?
個人的な意見を言わせて頂きますが、上場企業への就職を目指している就活生や、ビジネスマンに成り立ての人はまずウォール・ストリート・ジャーナル日本版を読むべきでしょう。
FXや株で稼いでいる投資家やトレーダーと呼ばれている人たちは購読していて当たり前です。
本当は1紙だけでなく最低2紙は購読した方が柔軟に世界の情勢を見ることが出来ます。なので本来はそうすべきです。しかしまずは1紙だけでもいいので購読してみましょう。そうやって少しずつ前進することが、ライバルとの差を広げることになります。
無料ユーザーと有料会員の違いとは?
無料ユーザーの場合は鍵付きの記事は前半しか読めませんが、有料会員だと鍵付きの記事でも全ての文章が読めるようになります。

有料会員でない場合は記事を少ししか見ることができない。
出典:http://jp.wsj.com/articles/SB11177354273695693774104582584751565837564
トップページを見てみると、無料ユーザーだとタイトル横に鍵アイコンが表示されますが、有料会員だと鍵アイコンが排除されます。
パッケージごとの料金やサービスの違い
デジタル フルアクセス
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のパッケージ選択ページによると、税込みで月額3,131円の「デジタル フルアクセス」の場合、以下のサービスが受けられます。
- WSJ.com への無制限アクセス
- スマートフォン、タブレット用WSJアプリ
- What’s News – その日の最も重要なニュースをモバイルデバイスにお届けするアプリ(英語のみ)
- WSJ エディターと旬なゲストによるインタビューをポッドキャストでお届け
- 新たな有料会員特典としてWSJ+のメンバーシップ(英語のみ)が加わりました。 WSJ+ TALKを始めとする会員限定イベントやWSJ+メンバー限定のオファーや、サービスをお楽しみいただけます。
「WSJ.com への無制限アクセス」というのは鍵付き記事の全文が読めるようになるということ。
無料ユーザーだと鍵付き記事の全文が読めませんし、アプリの機能も制限されます。有料会員になると「あとで読む(Save)」機能など、アプリの全機能が利用できるようになります。
プリント&デジタル
税込みで月額5,400円の「プリント&デジタル」の場合は上記の「デジタル フルアクセス」に加えて以下のサービスが受けられます。
- 月曜日から金曜日までご希望のご住所に新聞を、更にWSJ Magazine.を約1ヵ月に1回お届け
注意すべき点は「新聞は英語のみ」ということ。日本語でウォール・ストリート・ジャーナルを読みたいと思っている人は、「プリント&デジタル」ではなく「デジタル フルアクセス」を選択するのが現実的です。
月額料金(価格)を他紙と比較してみる
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版と、他の大手新聞やその電子版の月額料金を比較してみると以下の通りになりました。(価格は2017年1月30日時点のものです)
新聞名 | 月額料金(税込み) |
---|---|
WSJ デジタル フルアクセス | 3,131円 |
毎日新聞 デジタル版 | 3,456円 |
朝日新聞 デジタルコース | 3,800円 |
読売新聞 セット版地域 | 4,037円 |
東京新聞 朝夕刊セット | 3,343円 |
日本経済新聞(日経電子版) | 4,200円 |
産経新聞 | 3,034円 |
産経電子版+サンスポ | 3,240円 |
中日新聞 朝夕刊セット | 4,037円 |
琉球新報 電子新聞 | 3,075円 |
他紙と比較してみても、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版(デジタルアクセス)の月額料金は低い方です。日本経済新聞の日経電子版が4,200円もするのが目立ちます。
WSJのスマホアプリはかなり良い感じ
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版にはタブレット・スマホアプリが用意されていて、白を基調としたデザインは非常にシンプルで読みやすいです。
有料会員になれば「あとで読む」機能が使えるようになるので、スキマ時間に読む時に最適です。
スマホアプリの使い方
アプリを開くと写真・タイトル・文章の順で一つの記事が表示され、下へ行けばいくほど古い記事が出てきます。
今すぐ最新の記事を確認したい場合は、画面を指で押しながら下へ引っ張ると画面の上あたりに更新マークが出現し、その後に指を離すと新しい記事が出てきます。もちろん、新しい記事がまだ出ていない場合は何も変わりません。
アプリ左上のマークをタップするとセクション(カテゴリー)ごとにニュースを確認できます。あるいは記事一覧が表示されている画面を左か右へスワイプすると別のセクションへ移行できます。
記事をあとで読むための方法
個別の記事をあとで読むにはアプリ右上にあるシェアボタンを押し、Saveの部分(星マーク)をタップすれば「SAVED ARTICLES」に記事が溜まっていきます。PocketやEvernoteにも送れるので便利です。
大事なニュースは通知機能で伝えてくれる
他にも設定からエディションを変更すれば英語版のウォール・ストリート・ジャーナルを読めたりも出来ます。エディションはアメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本の4つの中から選択可能。
通知機能を有効にすれば、ブレイキングニュース(ニュース速報)があればスマホに通知されるようにもなっています。
記事の文章は完全に日本語化されていますが、設定画面は英語になっているところがやや気になります。
学生なら年間購読価格が半額以下になる
社会人の皆様には関係のない話ですが、高校・大学・大学院・専門学校に通っている学生は年間購読料が半額以下になるキャンペーンが実施されています。
2017年1月31日時点だと学生のみが加入できる「アカデミックプラン」を適用することで、通常価格よりも67%OFFになります。
通常年間購読価格は29,988円+消費税ですから、アカデミックプラン年間購読特別価格は9,900円+消費税となります。税込みで10,692円ですね。学生の皆様が羨ましい…。
注意すべき点
「アカデミックプラン」に加入する時の注意事項としては以下の点が挙げられます。
- 「アカデミックプラン」キャンペーンがいつ終了するかは不明。
- 1年単位の契約となる。
- 学生のみ
- 購読期間中は途中解約できないし、返金してもらえない
1年間に約1万円払って、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版をチェックするだけで就活に有利になるのはかなりお得だと思います。
「WSJで学ぶ経済英語」は経済用語と英語の勉強にもなる
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版では経済英語が学べる連載「WSJで学ぶ経済英語」もあって、経済学を知らない人でも少しずつ英語と経済用語を習得できます。
しかもキーワードとなる用語は時事と関連していることがほとんど。「今学ぶべき用語」がタイムリーに知ることが出来るのは、記憶の定着にもいいはず。
「WSJで学ぶ経済英語」はこんな感じです↓

トランプ相場の時期には、景気動向に業績が左右されにくい業種の株式「ディフェンシブ株」について英語の例文付きで解説されていた。
出典:http://jp.wsj.com/articles/SB12340534005287504876604582500082651327976
電子版を有料購読するまでの手順
1. 有料会員登録ページを開く
まず、サイトのトップページにある「有料会員登録」をクリック。
次に、ページ内にある「デジタル フルアクセス」を選択し、注意事項などをよく読んでから「購読のお申し込みはこちらから」をクリックします。
2. 住所やクレジットカード情報を入力する

アカウントを持っていないならアカウントを作成しよう。
出典:https://buy.wsj.com/offers/pages/offerJPSubOvr?page=jwsj_9&annual=false&prd=do&trackCode=aaqot5aa
購読者アカウントをまだ保持していない場合は、少し面倒ですが本名・メールアドレス・電話番号・セキュリティ質問の答え・住所を入力します。
購読料を支払うためにクレジットカード情報も入れる必要があります。会員利用規約にチェックを入れ、そして「購読を申し込む」をクリック。
クレジットカードを持っていない、あるいは高還元なクレジットカードを持ちたいなら下記の記事を参考にしてください。
参考:Apple Pay対応のおすすめな年会費無料クレジットカードを分かりやすくまとめました
(以下、アフィリエイト有り)
3. 鍵付きの記事が読めるように
全て正確に記入できたなら次に表示されるページで「購読開始」ボタンが表示されるはず。これで有料会員になれました。鍵付きの記事が全て読めるようになります。
購読を解約(自動更新停止)する方法について
デジタル版の解約の仕方に関してですが、現時点ではウェブからでは行えないようになっており少々面倒です。メールを送ってもキャンセルできません。解約するにはフリーダイヤルに電話する必要があります。ただし記事を読んでいる時点ではウェブから解約できるようになっているかもしれないので、各自ご確認ください。
下記URLに記載されている電話番号に電話すると「日本語か英語のどちらで対応してほしいか」と録音音声で訊ねられるので、得意な言語を選んで電話のボタンを押しましょう。日本人なら普通に日本語を選べば良いと思います。後はオペレーターの方(人間)が要件を聞いてくるので、デジタル版ウォールストリートジャーナルを解約する旨を伝えればOKです。
確認のために名前や「ウォールストリートジャーナルで登録しているメールアドレス」が聞かれます。事前にメールアドレスをメモした状態で、営業時間の間に電話しましょう。
参考:購読・キャンセルのお問い合わせ(対応言語: 日本語/英語) – Wsj.com
有料会員になることのメリットとデメリット
メリット(良い部分)
- 鍵付きの記事の文章が全て読める
- 世界の経済・ビジネス・テクノロジー等の質の高い情報を受け取れる
- 最新ガジェットにも強い
- iPhone・Android対応のスマホアプリが用意されている
- iPad対応のタブレットアプリもある
- 高校・大学・大学院・専門学校に通う学生なら割引価格になる
- ライバルとの競争に勝つためには必須の情報源
- 仕事や利益につながるヒントを得られる
- 「WSJで学ぶ経済英語」がためになる
デメリット(注意点など)
- 月々の購読料が税込みで3,131円は少し高い(他紙と比べると低め)
- 難しい文章と遭遇することが少しある
- 経済用語などを知らないと理解できない記事がある(分からない部分は本で理解する必要がある)
- 解約したい時はフリーダイヤルに電話する必要がある
- 支払い方法はクレジットカードのみ
最後に:読まないほうがもったいない
他の新聞社と比較しても購読料は安い方なのですが、やはり購読料が3,000円を超えているのはちょっとキツいかもしれません。
ただ月額料を払うことで「毎日ちゃんと読まなきゃもったいない」という気持ちが働き、その結果毎日ウォール・ストリート・ジャーナル日本版を読むことになり、確かな知識や裏打ちされた情報が頭の中に入ってきます。
これから先も情報の大切さはずっと変わりません。なるべく質の高い情報を仕入れてそれらを活用するためには、新聞を購読することがまず大前提となってきます。
編集部によって精査された記事を読んでいる人と、最近のニュースをまとめサイト等でしか知ろうとしない人とでは確実に差が出るはず。
情報が瞬時に知れ渡る時代ですから、とにかくハイクオリティな情報に触れることが大切です。情報社会である現代において、新聞を読まずに購読料をケチるのはむしろもったいないことなのです。
(以下、アフィリエイト)
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